この記事は自分でタイヤ交換をする方向けの記事となっています。タイヤ交換を自分でやりたいけど、どんな道具・工具を買ったらいいか分からないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
タイヤ交換に必要な道具・工具
手袋
タイヤ交換は手が汚れるので、手袋をした方がいいです。例えばですが、チェーンの清掃なんかは、逆に手袋が巻き込まれる危険性があるので、手袋をしない方が良いのですが、タイヤ交換においては基本的にそういった心配はありませんので、手を汚したくなければ、手袋をしましょう。
ジャッキ
車体を持ち上げるのにジャッキが必要です。
ジャッキには、手動・油圧・電動がありますが、一般的によく使われるのは油圧です。ジャッキによって最大荷重が異なりますので、よく確認してから購入しましょう。
また、車両全体を持ち上げるものもありますので、興味のある方は見てみると面白いですよ。下で紹介している商品は2.2トンまでですので、購入の際は注意しましょう。
こちらに車両総重量をいくつか記載しておきますので、参考にしてみてください。
車両総重量 | |
---|---|
ワゴンR | 750 kg |
ハイゼット(軽トラ) | 780 kg |
FIT | 1,100 kg |
WRX STI | 1,785 kg |
アルファード | 2,535 kg |
ハイエース | 3,130 kg |
※車両総重量は目安です。正式な数値は公式サイトをご確認ください。
ウマ(リジットラック)
ウマ(リジットラック)とは、ジャッキで車体を持ち上げた後に、車体を固定し安定させるためのものです。ウマは必須ではありませんが、安全のためにも利用を心がけましょう。
市販のウマは数千円と安いものではないので、例えばタイヤやコンクリートブロックなどで代用するのも一つの方法です。
WRX STIのような車高の低い車の場合、ウマを一番下まで下げたとしても入れるのが難しい場合があります。そういった場合には、先ほど話したように、タイヤやコンクリートブロックなどで代用しましょう。
輪止め
タイヤ交換をする時は、必ず勾配の無い平らな地面の上で行う必要があります。しかしながら、素人が勾配があるか無いかを判断するのは難しいですし、仕方なく若干勾配になっているところでやらざるを得ない場合もあるかもしれません。ですので、ほぼほぼ平な地面だと感じても、輪止めをして、確実に車が転がらないように対策しておきましょう。
ウマと同様、市販の輪止めでなくても、転がらないようなストッパーの役割を果たせるものであれば構いません。
クロスレンチ
クロスレンチとは、その名の通り、十字の形をしたレンチです。ナットを緩める時や、くるくる回す時に使用します。
自分でタイヤ交換をする方にとっては必須のアイテムですので、必ず購入しましょう。
インパクトレンチ(or 電動ドライバー)
インパクトレンチは、必須ではないですが、これがあることで作業が格段に楽になりますし、時短にもなります。
電動ドライバーは、通常、六角のビットを差し込んで使います。それに対し、インパクトレンチは、ドライブ角と呼ばれる四角い突起にソケットを装着することで、ナットを回します。
そのため、インパクトレンチは基本的に六角ナットを回すのに使い、電動ドライバーは、ネジや穴あけなどに使用します。
ですが、電動ドライバーの方が汎用性が高く、既に持っている方も多いと思いますので、電動ドライバーで六角ナットを回せるようにする方法を紹介します。
ようは、ドライブ角と呼ばれる四角い突起のあるアダプターを使用すればよいのですが、取付けできる規格がいくつかあり、間違えて購入すると「装着できなかった…」ということになりかねません。ですので、これを買っておけば問題ないよという商品リンクを貼っておきますので、どの組合せで購入すればよいのか判断がつかない方は、こちらから購入してください。
トルクレンチ
トルクレンチは、強さを指定して締めることのできるレンチで、タイヤ交換の際には絶対に必要です。タイヤ専門店にタイヤ交換をお願いした場合でも、プロの作業者はトルクレンチを使っています。
タイヤを固定しているナットは、キツく締めすぎればボルトが折れてしまいますし、緩ければナットが外れてタイヤが飛んで行ってしまいます。そうならないためにも、トルクレンチを使って決められた強さでナットを締めましょう。
ちなみにですが、乗用車はだいたい10~11 kgf・mです。規定トルクは、取扱説明書・ネット・ディーラー・メーカーなどで確認してください。
エアゲージ
タイヤ交換後のタイヤの空気圧の確認は必須です。その空気圧を確認するために、エアゲージが必要となります。
ほとんどの場合、空気が抜けていると思います。なので、ガソリンスタンド等で空気を入れる場合でも、空気圧はタイヤ交換直後に必ず自宅で測定しましょう。あまりにも空気圧が下がっている場合、そのまま走行することは非常に危険です。
エアコンプレッサ
「自宅でタイヤの空気を入れたい」「空気が無さ過ぎてガソリンスタンドまで走るのは怖い」という方は、エアコンプレッサも購入しましょう。
ただし、大きな注意点があります。それは、エアコンプレッサは音が大きいということです。住宅が密集している場所での使用は避けましょう。ご近所トラブルになりかねませんので、ガソリンスタンド等でタイヤの空気を入れましょう。
エアガン
エアコンプレッサと合わせて必要なのが、エアガンです。エーガンは鉄砲ではありません。同じ呼び方ですが、ここで言うエアガンは、空気をいれるためのガンです。
これからエアガンを購入しようと考えている方は、必ずエアゲージ付きのエアガンを購入しましょう。
私も以前は、エアゲージ付きのエアーガンを使用していたのですが、エアゲージだけ壊れてしまいました。そこで、エアゲージ単体で購入したのですが、空気を入れながら測定することができないため、測って入れて測って入れてを繰り返しており、非常に面倒くさいです…(´;ω;`)ウゥゥ
合わせてこちらも購入しましょう
絶対に必要な道具とあれば便利な道具
先ほど道具・工具を全て紹介しましたが、なるべくお金はかけたくないですよね。そこで、最低限必要な道具・工具と、あると便利な道具・工具に分けて表にしましたので、参考にしてみてください。
JAF出動理由の第2位はタイヤのバースト・空気圧不足
先ほど、「空気圧は必ず自宅で測定しましょう」という言い方をしました。これは、空気圧の確認が非常に重要なことだからです。
2021年のJAFの出動理由TOP3を紹介します。
理由 | 件数(四輪・二輪合計) | 構成比 | |
---|---|---|---|
1位 | バッテリー上がり | 879,403件 | 40.74% |
2位 | タイヤのパンク・バースト・エアー圧不足 | 401,290件 | 18.59% |
3位 | 落輪・落込 | 166,829件 | 7.73% |
タイヤのパンク・バースト・エアー圧不足は第2位で、年間40万件以上も発生しています。ですので、自分でタイヤ交換をした場合、空気圧はより一層気を使いましょう。
自分でタイヤ交換をする方法
自分でタイヤ交換をする方法についてはこちらの記事で詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。ちょっとしたテクニックなども載せています。
あとがき
いかがでしたでしょうか。
意外とそろえなければいけない道具・工具が多いですよね。
ただ、「家族みんなのタイヤ交換をする必要がある」というような方は、自分でやった方が絶対に安上がりです。
最後までご覧くださいましてありがとうございました。