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「木酢液」「木酢原液」ってなに?使い方・注意点を詳しく説明!

木酢液」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?読み方は「もくさくえき」です。

私が木酢液を使用しようと思いネットで調べたところ、あまり詳しいサイトが見つからなかったので、私の分かる範囲でまとめてみます。

 

木酢液・木酢原液とは?

木酢液と木酢原液は、木材を燃焼させた際の煙などから得られる液体です。酢酸を主成分として、メタノールエタノール、アセトン、フェノール、ピロール、クレオソール、酪酸酪酸メチルなどが含まれています。強酸性の液体で、水素イオン濃度はおよそpH3です。

木酢液と木酢原液は、その製造過程や成分濃度において違いがありますので、先ずはそれぞれの違いを説明します。

 

木酢液と木酢原液の違い

木酢液」という言葉が一般的なため、木酢原液を木酢液と言って販売してしまっているメーカーもあるかもしれません。大きく違うわけではありませんが、一応こういった違いがあるということをご確認ください。

 

製造過程

木材を燃やした時に出る煙やガスを冷却・凝縮することで得られる液体です。燃焼によって発生する煙やガスを冷却し、液体として得られます。

  • 木酢原液

木材を水と一緒に加熱して得られる液体です。木材を水中に浸して加熱することで、木材から成分を抽出し、液体として得られます。

 

成分濃度

木材の燃焼によって得られた煙やガスを冷却・凝縮した結果得られるため、比較的希釈された状態です。主成分である酢酸を含む他の有機酸や成分も含まれますが、濃度は一般的に低めです。

  • 木酢原液

木材を加熱して得られるため、木材から抽出される成分の濃度が比較的高くなります。酢酸や他の有機酸、フェノール類など、より濃縮された成分が含まれます。

 

使用目的

木酢液は、肥料や農薬、虫除け、掃除剤などさまざまな用途で利用されます。希釈された状態でも効果があり、農業や家庭での使用に適しています。

  • 木酢原液

木酢原液は、一般的には希釈して使用されますが、より濃縮された成分濃度を活かしたい時に使用されます。特に、害虫除けや製品開発、研究などで利用されます。

 

木酢液の主な用途

主に、以下のような用途で使われます。

 

家庭菜園の肥料

ガーデニング木酢液を使用することで、肥料の吸収が高まり、植物が健康に生育します。葉や花が鮮やかになり、野菜やハーブなどの香りが高まります。根元に散布するか、葉に散布するかで、希釈率が変わりますのでご注意ください。

 

土壌改良

植物を植える前の土壌改善に活用できます。植物を植える約1週間前に、木酢液を土と混ぜることで、土の中にいる有益な微生物の繁殖を促し、土を柔らかく元気にします。希釈した後の木酢液の量は、1m2当たり5~6Lです。

 

生ごみ処理(肥料づくり)

木酢液は、生ごみから肥料をつくりたい時にも役立ちます。生ごみ木酢液を散布して混ぜることで、生ごみの悪臭を消し、有機質の微生物が発酵を早めてバクテリアが増殖するため、良質な肥料をつくることができます。

 

除菌・脱臭

木酢液をペットの糞尿などに散布することで、悪臭を抑える効果があります。

 

野良犬・野良猫・害虫除け

木酢液を散布することで、犬・猫・ヘビ・ハチ・蚊・アリ・蜘蛛・カメムシ・アブラムシ・ハエ・コバエ・ムカデ・ゴキブリなどのさまざまな生物を寄せ付けない働きがあります。これは、木酢液が燃焼によって発生する煙やガスから作られているためです。多くの生物は、火を避ける性質があり、木酢液のニオイが、近くに火があると錯覚させるのです。

 

希釈率

希釈率について詳しく説明しているサイトはなかなかないですね。なぜあまり言及されていないかというと、商品によって木酢液の濃度が異なるため、一概に○○%で希釈するとは言えないからなのです。基本的に、木酢液のボトルに記載されていることがほとんどですが、まだどれを購入するか決まっていない方のために、ザックリと希釈率を紹介します。あくまで一例ですので、基本的にはボトルに記載の希釈率で使用してください。

用途 希釈率
家庭菜園の肥料(根元に散布) 約200~500倍
家庭菜園の肥料(葉に散布) 約500~1,000倍
土壌改良 約100~200倍
生ごみ処理 約50~100倍
除菌・脱臭 約10倍
害虫除け 約1~10倍

 

使用上の注意点

 

濃度

木酢液は、ほとんどの場合、原液で販売されており、自分で希釈する必要があります。その際、濃度を間違えてしまうと、ガーデニングに活用したかったのに、植物が枯れてしまったなんてことになりかねません。

 

臭いが強烈

木酢液は、燃焼によって発生する煙やガスから作られているため、臭いが強烈です。私は、正露丸をさらに強烈にした臭いに感じました。

木酢液を散布する際に着ている服は全てこの臭いになりますし、直接体に付いていなくても、手や頭や肌がこの臭いになってしまいます。ですので、捨ててもいいような服で作業することをお勧めします。

また、害虫除けとして家の周り散布する際などは、家の給気口などの空気を取り込む部分は閉めてから行うことをお勧めします。

 

人体への被害

木酢液は、主に農業やガーデニングで使用されることから、十分な研究がなされていません。人体への影響は少ないと言われていますが、以下のような懸念がありますので、使用の際は十分注意しましょう。

  • 皮膚に直接触れると、軽度の刺激を引き起こす可能性がある。
  • アレルギー反応が起こる可能性がある。
  • 散布時の噴霧を吸入することで、呼吸器系に刺激を引き起こす可能性がある。
  • 誤飲することで、胃腸障害、呼吸器系の障害、枢神経系の影響(メタノールは神経毒性があるため)による頭痛、めまい、昏睡などの人体への影響が考えられます。
  • 妊娠中や授乳中に使用した場合の人体への影響に関する研究が不十分なため、妊娠中や授乳中の使用は控えましょう。

 

アルカリ性の物質と混ぜない

木酢液は酸性の液体です。これをアルカリ性の物質と混ぜることで化学反応が起こり、性能低下・熱の発生・有毒ガスなどの危険性があります。絶対に混ぜないよう気を付けましょう。

 

サビ・腐食

木酢液は酸性のため、金属に対し腐食(サビ)や変色などの影響を及ぼす可能性があります。ですので、蛇口・スコップ・カマ・バケツなどにはかけないよう気を付けましょう。

 

あとがき

いかがでしょうか。木酢液は様々な効果があり万能のように思えますが、臭いが強烈ですので、使用する際は十分注意が必要です。

最後までご覧くださいましてありがとうございました。