白ナンバーや緑ナンバー、3ナンバーや5ナンバーなど、みなさんはこれらの違いについてご存知ですか?必ずしも必要な知識ではありませんが、これらを知っていると何かしらの手続きで「こういうことを言っているのか」と、理解するのに役立つかもしれません。
ナンバープレートの色の違いってなに?種類一覧
ナンバープレートの色にはさまざまな種類がありますが、大きく4種類とその他に分けて紹介します。
白地×緑文字
これは、もっとも一般的なナンバープレートで、いわゆる「白ナンバー」と呼ばれているものです。自家用車や商用車に付いています。
自家用車とは、自家用に限った車のことで、通常みなさんが日常で使用している車は、この自家用車に当たります。一方、商用車は、仕事で使う車のことで、営業車、消防車、救急車、キッチンカー、クレーン車などが、この商用車に当たります。「自らが働くクルマ」というと区別しやすいかもしれませんね。
商用でも、人やモノを運ぶことで運賃をもらうような営利目的の運送を行う場合には、白ナンバーを付けることができません。ですが、白ナンバーのトラックも存在するのです。これはなぜかというと、モノを運んで運賃をもらっているのではなく、運んだ先で荷物を売ることで収益を得ているため、白ナンバーに該当するのです。
2022年4月より、事業所におけるアルコールチェックの適用範囲が拡大されたことで、白ナンバーの車も対象となりました。詳しくは下記リンク先にてまとめていますので、ご確認ください。特に、対象かどうか分からないという事業者の方は、ご注意ください。
【アルコールチェック義務化】誰が対象なの?いつから始まるの?準備しておくべきことは?罰則はあるの?|雑記navi
緑地×白文字
これは、いわゆる「緑ナンバー(or 青ナンバー)」と呼ばれているもので、事業用車に付いています。
緑ナンバーは、バスやタクシーのような人を運ぶことで運賃をもらう車や、宅急便や引越しトラックのようなモノを運ぶことで運賃をもらう車に付けられています。つまりは、運ぶことで収益を得る車に緑ナンバーが付けられるのです。
先ほどもお話しましたが、トラックでも白ナンバーと緑ナンバーが混在していますので、ご注意ください。
黄色地×黒文字
これは、「黄色ナンバー」と呼ばれているもので、自家用車軽自動車や商用軽自動車に付いています。
なぜ、普通車と軽自動車でナンバープレートの色が違うのでしょうか?その理由は主に下記の2つです。
① 高速道路などの有料道路の料金所において、普通車と軽自動車を判別できるようにするため
② 以前は普通車と軽自動車の制限速度が異なっており、判別できるようにするため
ですが、合法的に軽自動車を白ナンバーにする方法があるのです。その方法とは、「特別仕様ナンバープレート」を付けるという方法です。
特別仕様ナンバープレートとは何かというと、ワールドカップやオリンピックのデザインが施(ほどこ)されたものであったり、地方図柄入りご当地ナンバープレートのことを指します。
これらは白地にデザインが施されたナンバープレートですので、まるで白ナンバーを付けているかのような見た目にすることができます。図柄は入ってしまいますので、真っ白とは行きませんが、この方法であれば合法的に白ナンバーにすることができます。
黒地×黄色文字
これは、「黒ナンバー」と呼ばれているもので、軽自動車の中でも、特に事業用車付いています。「白ナンバー」「緑ナンバー」の違いと同じで、モノを運ぶことで運賃をもらう宅急便などの軽自動車に、黒ナンバーが付けられます。
その他のナンバープレート
その他にも様々な色のナンバープレートがあります。
「青地×白文字」は外交官が乗車する車に付けられているナンバープレートです。青地のナンバープレートなので、青ナンバーと呼びそうですが、青ナンバーではなく「外交官ナンバー」と呼ばれており、外務省が管轄しています。「緑ナンバー」のことを「青ナンバー」と呼んだりもするので、青ナンバーと言うと勘違いされてしまう可能性があります。
「白地×青文字」は領事館員の公用車に付けられているナンバープレートです。
「白地×黒文字」は自衛隊の車両に付けられているナンバープレートです。
ナンバープレートに関する規制強化
2016年4月から、道路運送車両法が改正され、ナンバープレートに関する規制が強化されました。また2021年10月より、さらに細かい規制が追加されました。
例えば、ナンバーを覆うようなカバーは禁止、ナンバープレートを折り曲げたり、回転させて取り付けたりすることも禁止されています。特に、二輪(バイク)はカスタムしやすいことから、規制強化を知らずに警察のお世話になってしまう方が多いように感じます。アメリカンに乗っていればナンバープレートは縦に付けたいし、スーパースポーツに乗っていれば、ナンバープレートは出来る限り見えないようにしたいですよね。ですが、法律で禁止されていますので、ルールに則ってカーライフ・バイクライフを楽しみましょう。
ルールの範囲内でカスタムしている方がカッコイイですよ👍
ナンバープレートの規制強化についてはこちらで詳しく解説していますので、ご興味のある方はぜひ見てみてください。
あとがき
いかがでしたでしょうか。
なかなか意識して見ることの少ないナンバープレートですが、世の中にはいろいろな種類のナンバープレートがありますので、意外と面白い世界が広がっているかもしれませんよ。
最後までご覧くださいましてありがとうございました。