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延長コード・電源コードでやってはいけないNG行為

電化製品のほとんどに付いている電源コードですが、使い方を誤ると大惨事になりかねません。そこで今回は、絶対やってはいけないNG行為をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

 

電源コードの構造

一般的に家庭で使われる100V用の電源コードは、外側が被覆(ひふく)でおおわれており、その内側に被覆でおおわれた銅線が2本入っています。ちなみに、銅線は1本ではなく、細い動線が束になっています。これを撚線(よりせん)と呼びます。

なぜ2本の銅線が入っているかというと、「行き用」と「帰り用」で分かれているからです。ですが、コンセントに向きはありませんよね。これは、家庭の電気が直流ではなく交流だからです。交流は、ある瞬間はプラスで、ある瞬間はマイナスです。そして、電気回路というのは、ぐるっと一周できる経路でないと機能しませんので、交流といえど、2本必要なのです。

技術的な話をすると、単純にねじっただけの線は「撚線(よりせん)」、編み込んだ線は「編組線(へんそせん)」と言います。通常、撚線の方が安価かつ容易に作製できるので、撚線が一般的ですが、強度が必要な場合(振動が大きい等)などに編組線が使われます。

 

「コンセント」と「プラグ」

みなさんは下の写真を見てを何と呼びますか?

「電源コンセント」とか、単に「コンセント」と呼びますね。
では、こちらの写真を見てを何と呼びますか?

「電源プラグ」とか、単に「プラグ」と呼びますね。

両方とも「コンセント」と呼ぶ方がいるかもしれませんが、正しくはオス側を「プラグ」、メス側を「コンセント」と呼びますので、混同しないように注意しましょう。

 

延長コード・電源コードでやってはいけないNG行為

延長コード・電源コードでやってはいけないNG行為として、ここでは6つをピックアップして紹介します。

 

コードを束ねたまま使用


電気というのは、抵抗があるとそこで熱エネルギー等に変換されて電気を消費します。そのため、電源コードはできるだけ抵抗が無いよう造られています。ですが、コードを束ねたり折れ曲がったまま使用すると、そこで抵抗が発生してしまい、電気エネルギーが熱エネルギーに変換されて熱くなります。そうすると、被覆(ひふく)が溶けて銅線が剥き出しになったり、そこから発火してしまいます

 

過度なたこ足配線

コンセントが少ない時、たこ足配線にしがちですよね。ですが、このたこ足配線が意外と危険なのです。

電気が流れるケーブルというのは、電流の許容量(電流容量)が存在します。具体的には、銅線の断面積で流せる最大の電流量が決まります。そして、この電流容量を超えると、発熱や発火を起こします。つまり、たこ足配線にしてたくさんの電化製品を使用すると、流れる電流の量もどんどん増えていきますので、それが電流容量を超えた場合、火事が起きてしまう危険性があるのです。

たこ足配線を禁止はしませんが、繋ぎすぎには十分注意しましょう。特に消費電力の多いオーブンレンジ・電気ケトル・ホットプレート・食洗器・洗濯機などをたこ足配線にしないよう注意しましょう。

どこまでたこ足配線にしても問題無いかは、なかなか分かり辛いですよね。家庭で使われるケーブルは、だいたいが15Aまでは流せます。コンセントの規格がだいたい15A(1500W)ですので、15Aを超えてしまうと、電源ケーブルどころかコンセントまで火を噴きますね。もし、どのくらいの電流が流れているか測定して確認したい場合は、このような測定器を使用して確認しましょう。

ICQUANZX AC80-300VLCDデジタル電圧計 AC交流コンセント電圧モニター

ちなみに、先ほど、電流容量は銅線の断面積で決まるというお話をしましたが、電圧は銅線の長さで決まります。ですので、できるだけたこ足配線はせず、延長コードも使わずに、コンセントをたくさん設置して、コンセントから直接電源を確保するのがベストということです。

電流と電圧についてはこちらで詳しく説明していますので、ぜひ合わせてこちらもご覧ください。

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ホコリが溜まったまま使用

トラッキング現象」という言葉をご存知でしょうか?トラッキング現象とは、コンセントの隙間に溜まったホコリが湿気で濡れることで通電し発火してしまうという現象です。

どうしてホコリが溜まってしまうかというと、プラグがコンセントから抜けかけた状態で使っていると、次第にコンセントまわりにホコリが溜まっていきますね。そうなると、トラッキング現象が起こってしまいます。ですので、プラグが抜けかけていないか(しっかりと奥まで挿さっているか)、ホコリは溜まっていないかを注意して使いましょう。
また、ホコリだけでなく、カーテンやティッシュペーパーなども危険ですので、燃えそうなものはコンセントまわりに置かないよう十分注意しましょう。

 

経年劣化したコードを使用

コードの寿命は約5年と言われています。古いコードを使い続けていると、中でショートしたり、出火の恐れがあります。外見は問題無くても内部が損傷している可能性がありますので、古いなと感じたら、すぐに交換しましょう。

 

コードが家具の下敷き

コードが家具の下敷きになっていたり、ドアに挟まれていると、どんどん傷んでいきます。そうすると、被覆が痛んで銅線が剥き出しになったり、発火の恐れがあります。コードが重いものの下敷きになったり、挟まれたりするような使い方は、絶対にしないでください。

 

濡れた手や場所で使用

純水・超純水と呼ばれる不純物を含まない水は電気を通しません。ですが、私たちが身の回りで目にする水のほとんどは不純物を含みますので、電気を通します。ちなみに、ウォーターサーバーの水も不純物(ミネラル等)を含みますので、電気を通します。

家庭で使われている100Vの電気は、乾いた手で触れても感電するのですが、濡れた手で触れると人体へのダメージが爆上がりします。ですので、電化製品の周りは濡らさないようにし、もし触れる場合には、必ず乾いた手で触れてください。

また、洗濯機や電子レンジなどの電源コードに付いているアース線は、コンセントにアース線を繋ぐ端子があれば、必ず繋げましょう。アースを繋げていても感電する可能性はありますが、アースを繋げていない状態で感電するよりも、威力が格段に下がります。

感電についてはこちらで詳しく説明していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

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あとがき

いかがでしたでしょうか。火事や事故が起きてからでは、「あの時こうしておけばよかった・・・」と思ってももう遅いのです。電気というのは目に見えるものでは無いので、注意がおろそかになりがちですが、思っている以上のエネルギーを持っています。過信せず、注意し過ぎと思うくらい用心しましょう。

最後までご覧くださいましてありがとうございました。