※本ページはプロモーションが含まれています。

なぜ乾電池は感電しないの?電気自動車は感電しないの?

乾電池を危険と思ったことはありませんか?私の感覚として、乾電池を危険視している方は少ないように思います。また、乾電池を触って感電している人を見たことはありませんよね。ですが、私はチキンなので、「ちょっと怖いな…」と感じています。

そこで今回は、なぜ乾電池は感電しないのかをご説明します。

 

感電とは?

感電とは、電撃や電気ショックとも呼ばれ、体に電気が流れてビリビリという強い衝撃を受けることを言います。電気設備や電気製品の間違った使い方や電気工事中のミスなどの人的要因、設備の故障などの機械的要因、落雷などの自然要因などが上げられます。

詳しくはこちらの記事で説明していますので、人体への影響や対策方法など、さらに詳しく知りたい方はぜひこちらも合わせて読んでいただくことをおすすめします。

 おすすめ記事 

 

なぜ乾電池は感電しないの?

乾電池は、プラス端子もマイナス端子も剥き出しになっているのに、なぜ感電しないのでしょうか?

その理由は、電圧が低いからです。

感電が及ぼす人体への影響は、電流の大きさが重要と言われていますが、初期段階の感電するorしないの基準となるのは電圧です。およそ40Vあたりから感電すると言われており、世界各国では20~36Vあたりが安全基準とされているようです。それに対し、乾電池の電圧はどうでしょうか?次の表をご覧ください。

名称 主な電池 電圧
アルカリ乾電池 よくある単三電池など 1.5 [V]
アルカリボタン電池 よくあるボタン電池 1.5 [V]
リチウム電池 ガス・水道メーターや強力なライトに使用 3 [V]
角型電池(9V電池) よくある四角い電池 9 [V]
鉛蓄電池 車やバイクのバッテリー 12 [V]

※PCの場合「SHIFT」+「スクロール」で左右にスクロールできます。

このように、身の回りの乾電池やバッテリー程度の電圧では、感電する可能性がほとんど無いことが分かりますね。

注意

ただし、乾電池(電源)を直列に連結させれば足し算で電圧の値が増えていきます。また、感電だけでなく発火のリスクもありますので、十分注意して使用しましょう。

例えば、単三電池を直列に100個連結させた場合、150Vの電源になります。変な改造は危険ですのでやめましょう。

 

電気自動車のバッテリーは感電するの?

では、近年着々と増えつつある電気自動車はどうでしょうか?EV用の電池はリチウムイオン蓄電池が主流です。リチウムイオン蓄電池は単体で3.6Vしか発揮できませんが、電圧は直列につなぐことで足し算で増えていきます。そのため、電気自動車は3.6Vのリチウムイオン蓄電池を大量につなぐことで、電圧を確保しています。

では電気自動車のバッテリーは何ボルトなのでしょうか?現在普及している電気自動車はほとんどが300~400Vです。「あれ、300~400Vもあったら、感電する危険性があるんじゃないの?」と思いますよね。その考え方自体は間違いではありません。ですが、こと電気自動車においては、感電について非常に高レベルな安全基準が設けられており、いまだ感電事故に関する情報を耳にしません。

なので、「電気自動車は感電しない」が正解です

具体的には、起動していない状態では、コンタクター(電磁接触器)と呼ばれる制御機器により、電気が完全に遮断されています。さらに、水没し水圧がかかっても漏電せず、衝突試験でもバッテリーケースは壊れません。また、走行中に冠水したとしても、感電する前にコンタクターが電流をシャットダウンするという、非常に高レベルな安全対策がなされています。

例えば、自然災害で電気自動車の冠水が起きた際、少し知識があるせいで、「感電するから近づくな!」と誰かが言ってしまった場合、もし誰かが車内に取り残されていたら、その人を救助することをためらってしまいます。ですので、この記事を呼んだ方は漏電のリスクがほぼゼロに等しいことを理解していただけたかと思いますので、人命救助をためらわないで欲しいです。

 

今後の電気自動車用バッテリー

現在は更に800V化が進められています。800Vにすることで、わずか20分で航続距離400km分を充電することができるようです。

ただし、800Vで充電できる電源や充電器が必要になります。一般家庭で充電する場合は最大でも200Vですので、専用の充電器を設置しない限りは、充電時間短縮の恩恵は少ししか受けられませんね。

 

あとがき

いかがでしたでしょうか。乾電池は感電のリスクはほとんどありませんが、使い方によっては発火の危険性もあります。使用方法には十分注意してください。

最後までご覧くださいましてありがとうございました。

 おすすめ記事