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SI接頭語について【※追加】2022年11月18日~「クエクト」「ロント」「ロナ」「クエタ」

SI接頭語と聞いて、何のことだかパッと思い浮かびますか?なかなか思いつきませんよね。実は、日常のさまざまなところで利用されているのです。

今回は、SI接頭語とは何か?についてご説明していきます。

 

国際単位系SI単位系)とは?

SI接頭語の説明に入る前に、SI接頭語のおおもとである国際単位系を紹介します。

国際単位系とは、国際単位系を維持するために開催される国際度量衡総会(こくさいどりょうこうそうかい、略称:CGPM、General Conference of Weights and Measures)にて規定された単位系です。国際単位系を英語で書くと「International System of Units」ですので、これを略して「SI単位系」と呼ばれることもあります。

詳しくはこちらで説明していますので、気になる方はご確認ください。

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SI接頭語とは?

SI接頭語とは、国際単位系 (SI単位系) において、SI単位の十進の倍量・分量単位を表すために、SI単位の前に付けられる接頭語です。 つまりは、「数値+SI接頭語+SI単位」の順に表されるということです。

と言われてもなかなかピンときませんよね。
例えば、「5km」は「5」「k」「m」の3つに分解できます。「m(メートル)」がSI単位に当たります。SI単位の前にある「k(キロ)」がSI接頭語です。

SI単位の前に付くと言いましたが、正確にはSI単位でなくても大丈夫です。例えば、金額を記載する際に、「50k円」と書く場合があります。kは103を意味していますので、50k円は5万円ということです。文字では「50k円」と書きますが、読み上げるときは、「5万円」と言います。数字は、3ケタ刻みでカンマが入っていますので、3の倍数乗であるキロ・メガ・ギガなんかは、数字との相性がいいのです。
このように、SI単位でなくても使用して良いということになっています。

 

【NEWS】2022年11月18日より新たに4つ追加!

SI接頭語を紹介する前にこれだけ説明させてください。つい最近のことです。近年の情報量の増加をかんがみて、SI接頭語が新たに4つ追加されました。
追加されたのは、下記表の4つです。

名称 Name 記号 乗数 漢数字 short scale
クエクト quecto q 10-30   nonillionth
ロント ronto r 10-27   octillionth
ロナ ronna R 1027 千𥝱 octillion
クエタ quetta Q 1030 百穣 nonillion

 

国際度量衡委員会の幹事の一人で、産総研の臼田孝執行役員(計量標準総合センター長)は、9月の会見において「現在、ナノテクノロジーフェムト秒レーザーといった言葉がある。これまでもマクロやミクロへの科学技術の発展に先んじてこのようなSI接頭語が決められてきた。使われる前に呼称を用意しておかないと、必要になった段階で混同してしまう。今回の拡張により、素粒子レベルから宇宙の果てまで、人間の認識する空間全てを包含すると思う。そこまで科学のフロンティアが来ている」と述べました。

 

SI接頭語一覧

新たに追加された4つも含め、すべてのSI接頭語を見てみましょう。

名称 Name 記号 乗数 漢数字 short scale
クエクト quecto q 10-30   nonillionth
ロント ronto r 10-27   octillionth
ヨクト yocto y 10-24   septillionth
ゼプト zepto z 10-21 一清浄 sextillionth
アト atto a 10-18 一刹那 quintillionth
フェムト femto f 10-15 一須臾 quadrillionth
ピコ pico p 10-12 一漠 trillionth
ナノ nano n 10-9 一塵 billionth
マイクロ micro μ 10-6 一微 millionth
ミリ milli m 10-3 一毛 thousandth
センチ centi c 10-2 一厘 thousandth
デシ deci d 10-1 一分 tenth
      100 one
デカ deca da 101 ten
ヘクト hecto h 102 hundred
キロ kilo k 103 thousand
メガ mega M 106 百万 million
ギガ giga G 109 十億 billion
テラ tera T 1012 一兆 trillion
ペタ peta P 1015 千兆 quadrillion
エクサ exa E 1018 百京 quintillion
ゼタ zetta Z 1021 十垓 sextillion
ヨタ yotta Y 1024 一𥝱 septillion
ロナ ronna R 1027 千𥝱 octillion
クエタ quetta Q 1030 百穣 nonillion

 

あとがき

いかがでしたでしょうか。

ちなみに私は、新たに追加された4つ以外は暗記しています(^_^;) 小さいころに順番に並べ替えなさいみたいなゲームがあり、それで覚えてしまいました。記憶領域が無駄な情報で埋め尽くされてしまう(´;ω;`)ウゥゥ

よく使うものだけ覚えておけば大丈夫です。「マイクロ~テラ」くらいですかね。

ちなみに、「マイクロメートル」は「ミクロン」とも呼んだりします。大学で細胞培養をしていた時は、「150ミクロン」と呼んだりしていましたし、今の会社でも「50ミクロンくらいバラつきがありますね~」と言ったりしています。

最後までご覧くださいましてありがとうございました。