※本ページはプロモーションが含まれています。

電磁波(でんじは)ってなに?キケンなの?

 

近年、5Gの普及や電化製品が増えるにしたがって、「電磁波(でんじは)が危険!」といった話や、これを利用した詐欺(さぎ)などが増えています。

 

そもそも電磁波がどんなもので、本当に人体に影響があるのかも知らないまま便利な商品を避けてしまったり、詐欺にダマされて欲しくないです。そこで今回は、電磁波がどんなものなのか?人体の健康に影響はあるのか?といったことを説明していきます。

 

 

 

電磁波ってなに?

電磁波について説明する前に、まずは「電界」と「磁界」について簡単に説明します。

 

「電界」と「磁界」とは

「電界」とは、電気的な力が働いている空間のことです。例えば、雷が発生するときには、地面がプラスに帯電し、雲の下側がマイナスに帯電しています。このとき、私たちは電界の中にいるのです。

 

 

 

「磁界」とは、磁気の力が働いている空間のことです。ようするに、磁石のS極とN極が引き合う力が働いている空間のことです。

地球はいわば大きな磁石で、私たちはその磁場の中にいるのです。ちなみに、英語では北をN、南をSと呼ぶので間違えやすいのですが、北がS極、南がN極です。なぜ逆になっているかと言うと、磁石を持った時に、N極は北を指します。なのでN極(North Pole)と呼び、N極が引っ張られるのはS極なので、地球の北はS極なのです。

 

 

  電界 磁界
単位 kV/m(キロボルト/メートル) T(テスラ)またはG(ガウス
大きさ 電圧の大きさと、電圧のかかっているものからの距離で決まります。 電流の大きさと、電流が流れているものからの距離で決まります。

 

 

電磁波とは

電流や磁気の方向や強さが時間的に変化する(交流)と、「電界」と「磁界」は互いに影響し合うようになり、波のように遠くへ伝わっていきます。この波のことを電磁波といいます。

 

「電界」と「磁界」という2つの言葉が出てきましたが、人体の健康への影響が議論されているのは、主に「磁界」の作用になります。

 

 

電磁波はどこから発生しているの?

では、電磁波はいったいどこから発生しているのでしょうか?

電磁波は身の回りのいたるところから発生しています。電気を使う製品や電線、電源ケーブルなどから発生しています。つまりは、どこにいても電磁波だらけということです。

 

 

電磁波はからだに良くないの?

WHO(世界保健機関)や経済産業省などの公的機関は、「私たちが日常生活で受けているレベルの電磁波が人の健康に有害であるという証拠は認められない」という公式見解を出しています。つまりは、日本の政府としても世界としても、問題無いと言っているのです。

ですが、強力な電磁波においてはこの限りではありません。そのため、経済産業省では200μT(マイクロテスラ)の規制を設けています

 

磁界については、「電力設備電磁界対策ワーキンググループ」の提言を受け、2011年3月31日、上記技術基準にICNIRPの新ガイドラインに基づき、50Hz・60Hzともに200μTの規制値を導入しました(同年10月1日より施行)。
引用:電磁界に対する規制|経済産業省

 

先ほど、人体への影響は主に「磁界」が作用していると話しましたが、身の回りの磁界の大きさは、ガイドラインの200μTよりもかなり下の方にいます

 

  磁界の大きさ
液晶テレビ ~0.1μT
掃除機 ~0.546μT
ドライヤー 1.25~7.67μT
送電線の下 ~20μT

 

 

つまり、市販の電化製品には国として規制を設けているため、基本的には人体に影響はありません。

しかしながら、規制があるとはいえ、「どうしても心配」という意見があるかと思います。残念ながらこの地球で暮らしている以上電磁波を避けて生活することは不可能です。全ての電化製品から電磁波が出ていますし、家の壁の中に張り巡らされた電源ケーブルからも電磁波は出ていますし、電線からも電磁波は出ていますし、テレビの通信電波やネット環境なども全てが電磁波です。私たちは電磁波と共に生きているのです。

 

 

あとがき

いかがでしたでしょうか。難しくてよく分からない内容だと感じた方も多いかと思います。「身の回りにある電磁波は危険なものでは無い」ということを学んでもらえれば幸いです。

 

 

最後までご覧くださいましてありがとうございました。