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24時間換気システムの電気代はどのくらいかかる?

24時間換気システムの導入は義務付けられているので、2003年以降に建てられた家には導入されていますが、その電気代はどのくらいかかるのでしょうか?私の家の換気扇を参考に計算していきます。

 

結論

「金額だけ分かれば計算方法はべつにいい」という方に向けて、最終的に年間いくらの電気代がかかるかお答えします。自動運転では年間約3,000円、常に強運転では年間約6,000円の電気代がかかります。

  1ヶ月の金額 1年間の金額
自動運転時 270.956円/月 3,251.5円/年
常に強運転時 508.896円/月 6,106.8円/年
237.94円/月 2,855.3円/年

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24時間換気システムとは?

まず、24時間換気システムとは何かについてご説明していきます。

24時間換気システムとは、シックハウス症候群の対策として設けられた施策のうちの1つです。シックハウス症候群の対策として「ホルムアルデヒドに関する建材、換気設備の規制」が設けられ、そのうちの1つとして換気設備設置が義務付けられています。

具体的にどういう義務かというと、原則として全ての建築物の居室に対し機械換気設備の設置が義務付けられました。例えば、一戸建て住宅の場合、換気回数0.5回/h以上の機械換気設備の設置が必要です。「換気回数0.5回/h以上」というのは、1時間当たりに部屋の空気の半分が入れ替わることを意味します。

シックハウス症候群とは、目がチカチカしたり、のどの痛み、鼻水、唇や肌の乾燥、じんましん、めまい、吐き気、頭痛、倦怠感(けんたいかん)などの症状を引き起こす症候群です。建材や家具などから発生するホルムアルデヒドやVOC(トルエン、キシレンetc.)などの有機化合物、カビやダニ、ストーブなどによる一酸化炭素二酸化炭素・窒素酸化物、たばこの煙などの空気汚染が原因で引き起こされると言われています。

24時間換気システムとは何かについてはこちらの記事で詳しく説明していますので、合わせてご覧ください。

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電気代の単価について

電気料金の単価は、住んでいる地域や契約内容によって変動しますが、「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」(以下、家電公取協)では、31円/kWhを目安と定めています。ですので、本記事でも同様に1kWh当たり31円で計算することとします

もしみなさま自身がお支払いしている電気料金プランで計算したい場合は、「請求予定金額」を「ご使用量総計(kWh)」で割ることで、1kWh当たりの金額が分かります。
その値をそれぞれの電化製品の消費電力量にかけることで、1時間当たりのおおよその電気代を求めることができます。

例えば、使用量300kWhで請求予定金額1万円だったとします。10,000÷300=33.3 ですので、1kWh当たり33.3円です。0.1kWhの電化製品があったとして、それを1時間使用すると、0.1×33.3=3.33円 となります。これを毎日8時間30日使用した場合、3.33×8×30=799.2 およそ1ヶ月で800円の電気代がかかるということが算出できます。

電気料金の目安単価についてはこちらの記事で詳しく説明していますので、ご興味のある方はぜひ合わせてご覧ください。

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24時間換気システムの電気代はどのくらいかかるの?

私の家の場合で考えていきたいと思います。まず、私の家にあるPanasonicパナソニック)製の24時間換気システム用の換気扇はこちらです。

種類 数量 弱運転 強運転 品番
小さい換気扇
(パイプファン)
3個 1.9Wh 2.4Wh FY-08PFR9VD
大きい換気扇
(天井埋込形)
2個 2.6Wh 7.8Wh FY-17CFR8V

※PCの場合「SHIFT」+「スクロール」で左右にスクロールできます。
※レンジフードの換気扇と浴室内の換気扇は目的が異なりますので、ここではカウントしておりません。

上の表に「弱運転」と「強運転」がありますが、私の家の換気扇は強運転のみと、人感センサーで強弱が切り替わるモード(自動運転)の2パターンあります。自動運転では、基本的に弱運転で、センサーが反応した時に強運転になります。センサーが切れてから(人が離れてから)約5分経つと、弱運転に切り替わります。

今回は、24時間ずっと強運転した場合と、自動運転の場合で考えてみます。

 

自動運転時の強弱の時間配分を仮定

自動運転にしたときに1日のうち強運転になっている時間を考えてみましょう。

4人家族で1人当たり排便1回(5分/回)、排尿6回(1.5分/回)と仮定します。排尿6回のうち2回は自宅以外でしているとします。この場合の強運転となっている時間を計算してみると、

(5×1+1.5×4+5×5)×4=144分 (2時間24分)

計算結果から、本記事では、1日当たり2.5時間強運転、21.5時間弱運転していると仮定して電気代を求めることとします

 

小さい換気扇の電気代

種類 弱運転 強運転
小さい換気扇
(パイプファン)
1.9Wh 2.4Wh

上で説明した通り、1kWh当たり31円で計算しますので、弱運転と強運転のそれぞれの1時間当たりの金額はこちらです。

弱運転(1時間当たり)
 0.0019×31=0.0589円/時間

強運転(1時間当たり)
 0.0024×31=0.0744円/時間

自動運転時と常に強運転時のそれぞれの金額はこちらです。

自動運転
 0.0019×31×21.5+0.0024×31×2.5=1.45235円/日
 1.45235×30=43.5705円/月

常に強運転
 0.0024×31×24=1.7856円/日
 1.7856×30=53.568円/月

 

大きい換気扇の電気代

種類 弱運転 強運転
大きい換気扇
(天井埋込形)
2.6Wh 7.8Wh

上で説明した通り、1kWh当たり31円で計算しますので、弱運転と強運転のそれぞれの1時間当たりの金額はこちらです。

弱運転(1時間当たり)
 0.0026×31=0.0806円/時間

強運転(1時間当たり)
 0.0078×31=0.2418円/時間

自動運転時と常に強運転時のそれぞれの金額はこちらです。

自動運転
 0.0026×31×21.5+0.0078×31×2.5=2.3374円/日
 2.3374×30=70.122円/月

常に強運転
 0.0078×31×24=5.8032円/日
 5.8032×30=174.096円/月

 

私の家の24時間換気扇すべて足した1ヶ月の電気代

私の家には、小さい換気扇が3個、大きい換気扇が2個ありますので、自動運転時と常に強運転時では1ヶ月当たりこのような金額になります。

  1ヶ月の金額 1年間の金額
自動運転時 270.956円/月 3,251.5円/年
常に強運転時 508.896円/月 6,106.8円/年
237.94円/月 2,855.3円/年

※PCの場合「SHIFT」+「スクロール」で左右にスクロールできます。

自動運転の強運転と弱運転の割合にもよりますが、今回の考え方で計算した場合では、自動運転にするか常に強運転にするかで、およそ倍の金額になることが分かりました。また、自動運転では年間約3,000円、常に強運転では年間約6,000円の電気代がかかることが分かりました。

 

あとがき

いかがでしたでしょうか。
自動運転にしている方が多いかと思いますので、年間3,000円と聞くとそこまで高くはないですが、昔は24時間換気システムが義務化されていなかったので、それと比べるとなんだかシャクですね。

最後までご覧くださいましてありがとうございました。